関数型まつり運営ブログ

「関数型まつり」運営チームによる公式ブログです。関数型まつり2025は2025年6月に開催予定です。

関数型まつり2025の公募セッションのCFPを開始します!

関数型まつり2025運営チームの@lagenorhynque (a.k.a. カマイルカ🐬)です。

今回のカンファレンスイベントの公募セッションの募集開始をご案内します!

 

 

関数型まつり2025のプログラム概要

公式Xアカウントでの先日の告知のとおり、「関数型まつり2025」は2025年6月14日(土)、15日(日)の2日間、中野セントラルパーク カンファレンスを会場に開催予定です。

 

詳細なタイムスケジュールは後述の「公募セッション」の確定後に発表を予定していますが、現段階で両日ともにおよそ以下のような流れになりそうです(※細部は変更の可能性があります)。

  • 9:30 開場
  • 10:00 オープニング
  • 10:30-12:30 セッション
  • 12:30-13:30 昼休憩
  • 13:30-18:30 セッション
  • 18:30 クロージング
  • 19:00-20:30 懇親会 ※1日目のみ
  • 21:00 撤収

 

本編のセッションパートは、会場内の2つまたは3つの部屋を利用して複数トラック並走でのセッション進行を想定しています。

セッションは以下の3種類です:

  • 公募セッション
    • 想定時間: 10分(LT), 25分, 50分
    • 登壇者数: 数十名
    • 特徴: 後述のCFPにプロポーザルを提出し採択された方によるセッション
  • スタッフセッション
    • 想定時間: 公募セッションと同様
    • 登壇者数: 若干名
    • 特徴: 関数型まつり運営チーム内の有志からのセッション
  • 招待セッション
    • 想定時間: 25分, 50分
    • 登壇者数: 3名前後
    • 特徴: 関数型まつり運営チームから登壇依頼した方によるセッション

スタッフセッション、招待セッションでは関数型プログラミング/関数型言語(関連技術)での開発経験が豊富な方や学術的な専門性をお持ちの方からの登壇がありそうですのでお楽しみに!

決まり次第、順次発表していきます💪

 

公募セッションのCFP

本日より、関数型まつり2025の公募セッションのプロポーザル募集(CFP)を開始します🎉

募集テーマは「関数型プログラミング」(functional programming, FP)に関係する話題全般です。

提出可能期間は本記事の公開日から2025年3月2日(日)までを予定しています。

その他の詳細はForteeの募集要項をご確認のうえプロポーザルの作成をお願いします🙏

 

「関数型まつり」は、関数型プログラミング関数型言語について完全初心者の方から熟練者の方まで、開発実践に関する具体的な話題から抽象的な設計や概念、理論に関する話題まで、FPに関わる知見を自由に楽しく共有し合える場になることを目指しています。

面白そうなテーマが思い浮かんだという方、ぜひお気軽にご応募ください!!

運営スタッフ一同、皆さまのセッションプロポーザル、そしてご登壇を心から楽しみにしています。

 

事前アンケートの結果発表

関数型まつり2025のプログラムを検討し始めるにあたり、『「関数型まつり」でどんな発表を聞きたいですか?』というアンケートを実施していました。

 

2024年12月12日〜2025年1月14日の約1ヶ月間に110件の回答がありました(ご協力くださった皆さま、ありがとうございます!)。

公式ブログやX投稿をきっかけに「関数型まつり」という企画の存在を早期に知った方々からのご期待として、運営チームで参考にさせていただきます🙏

以下でアンケート結果を簡単にご紹介しますので、セッションのテーマを検討する際にもぜひご活用ください。

質問1. 普段よく使うプログラミング言語

あなたが普段よく使うプログラミング言語を教えてください。

利用機会を特に限定せず、回答者が利用頻度の高い言語を尋ねてみました。

言語別に集計してみるとソフトウェア開発で広く使われている言語や近年人気の言語が上位に並んでいるほか、アンケートの性質上必然的に関数型プログラミング/関数型言語に興味や親しみのある方が集まるためか、関数型言語のユーザーの割合も高いことが分かる結果となりました。

個別の回答を眺めると、複数の関数型言語をよく利用しているという関数型マルチリンガル(?)な回答者も少なくないようです! (私カマイルカもそうです😂)

 

質問2. 発表を聞きたいプログラミング言語

次の各プログラミング言語に関する発表について、あなたが聞きたいものをいくつでも選んでください。

関数型言語の基軸言語といえるHaskellOOPとFPを言語として統合したScala、ML系言語に属するF#, OCaml, Standard MLLisp系言語に属するScheme, Common Lisp, Clojure、高い耐障害性で知られるElixir, Erlang、Webフロントエンド開発のためのElmなど、認知度の比較的高いと思われる主要な関数型言語が上位に並んでいます。

Scala『なっとく!関数型プログラミング』(原書: Grokking Functional Programming)、F#は『関数型ドメインモデリング』(原書: Domain Modeling Made Functional)、Clojure『関数型デザイン』(原書: Functional Design)と、最近までに日本語化されたFP関連の技術書で触れられた方も多いかもしれません。

また、近年人気が高まっているRustやGo、Webフロントエンド開発のデファクトスタンダードであり広く使われているTypeScript/JavaScriptといった言語での関数型プログラミング実践にも大きな関心が集まっているようです。

 

質問3. 発表を聞きたいテーマ

次の、「関数型プログラミング」(あるいは関数型言語)にまつわる各テーマについて、あなたの気持ちに最も近いものをそれぞれ1つずつ選んでください。

発表のジャンルは、理論、言語処理系、導入事例に関する話題を期待する回答が特に多く集まりました。

一方、入門的な話題にはそれほど興味がないという回答もそれなりに大きな割合を占めており、想定する聞き手として関数型プログラミング/関数型言語の入門者層と熟練者層とを分けて考える必要がありそうです。

 

質問4. 発表テーマに対する理解度

あなたは「関数型まつり」で発表されるであろうテーマに関する知識について、どの程度自信がありますか?

関数型プログラミング/関数型言語に関するテーマについての自己認識での理解度は、便宜的に上級者、中級者、入門者、未経験者と呼ぶとすると、上級者、中級者、入門者が回答者のそれぞれ3割前後を占めています。

 

質問5. 関数型プログラミング/関数型言語の経験年数

あなたは、関数型プログラミング関数型言語に業務や趣味でおおよそ何年間触れていますか?

関数型プログラミング/関数型言語の経験年数は、長期(6年〜)の経験者が約3割、中期(4〜5年)の経験者が約2割、短期(〜3年)の経験者が約4割というのが大まかな回答者の内訳でした。

 

質問6. 「関数型まつり」への期待などご意見

その他、「関数型まつり」について期待すること、気になることがあればなんでも教えてください! 前の質問で選択肢に挙がらなかったテーマ・企画などの提案も歓迎します!

 

「関数型まつり」への期待や注目の話題など多くのご意見を頂きました。

いくつか要約してご紹介すると以下のとおりです:

  • 関数型言語を仕事で使いたい、国内の採用事例を知りたい、利用を広げたい
  • FPの恩恵は何か、それをさらに享受するにはどうすると良いか、具体例とともに聞きたい
  • OOPなどの他の手法と組み合わせた現実的なFP実践が気になる
  • 非純粋関数型言語でFPをどこまで徹底するか気になる
  • 関数型言語に分類されない(ことが多い)言語でのFPはどこまでできるか、どのようなメリットがあるか気になる
  • FPならではのアプリケーション設計について聞きたい
  • Webアプリケーション開発以外の領域(e.g. データサイエンス)での関数型言語の利用について知りたい
  • モナド、型システムなど専門的な概念や理論を理解したい
  • 圏論に限らず数学と関数型言語の関わりについて聞きたい
  • プログラミングが好きな人たちと知り合いたい
  • めちゃくちゃ楽しみ

楽しみとのお声がありがたい限りです😭

 

まつりの準備がいよいよ始まります

改めて、本日より関数型まつり2025の公募セッションCFPを開始します📨

入門的な話題にも高度に専門的な話題にも言語固有の話題にも汎用的な話題にも需要がありますので、いろいろな切り口からセッションテーマを考えてみてください。

私自身も運営スタッフである前にひとりの関数型プログラミング愛好者/探求者として、「関数型まつり」という場が今から楽しみでしかたなくなっています。

登壇者、参加者、スポンサー、スタッフの皆さまで、知的な刺激にあふれた楽しい「まつり」を開きましょう🎉